先端数理科学研究センター

センター長 : 栗原 将人(理工学部教授)
活動拠点キャンパス : 矢上

センター概要

現代社会の営みは、数理科学の発展とその応用を抜きにして考えることはできない。数理科学は現代のさまざまな活動に使われて、その重要性は高まるばかりである(たとえば、セキュリティシステムを管理する暗号理論やビッグデータの解析など例をあげればきりがない)。
また、その成果がさまざまな分野に応用されるだけでなく、数理科学的な考え方も多くの分野に取り入れられて、現代社会の発展の要となっている。
そして、このこととも関連して、慶應義塾大学にはさまざまな学部に数理科学関係の教員が在籍している。慶應義塾に在籍する数理系の教員を結集して、数学固有の問題はもとより、さまざまな研究分野の間の横断研究を行うことおよび国際的活動を行うことが、このセンター設置の目的である。2017年まで活動していた統合数理科学研究センターによって築かれてきた研究活動の基礎に基づいて、これを進化・発展させ、さらなる先端的研究活動を行いたいと考える。

キーワード・主な研究テーマ

数理科学、横断研究、国際連携

2019年度 事業計画

■2018年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

本センターの活動の主な目的は、

  1. 数学および応用数学さらには数学関連分野の理論を発展させること
  2. 国際的活動によって、大学院生を含めた若手研究者を国際的研究者として育成すること
  3. 分野横断的な活動を通じて、分野横断的研究を促進すると共に、そのような視野を持った若手研究者を輩出すること、にある
まずこのセンターを維持するために、本センターを基盤として、来年度も大型の資金の獲得を目指す。国際的活動に関しては、今までの活動を継続して、6月にアメリカの Boston 大学において、整数論をテーマとした summer school である Boston Keio summer workshop を行う。さらには 2020年1月にイギリスで UK Japan winter school を行う。また、今まで慶應義塾大学と拠点形成資金などを通じて連携を行ってきたイギリスの King's College London や香港科学技術大、延世大学との連携も深めて行く予定である。今年度同様に、国際的視野を持つ若手研究者の育成のために、国際研究集会や研究者の海外派遣についても積極的な活動を展開する。

■2019年度の新規活動目標と内容、実施の背景

国際的活動に関しては、このセンターの設立時に計画していたように、世界の第一線で活躍する研究者の招聘を行いたいと考えている。海外の若手研究者を積極的に受け入れることにより、また多くの国際研究集会を行うことにより、国際的視野を持つ若手研究者を育成していきたいと考えている。さらに今年度は、分野横断的な活動については準備段階までしか進めなかったので、来年度は日吉キャンパスの教員との連携を加速させて、慶應義塾大学の学部横断的な活動を本格的に進める予定である。

2018年度 事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

2018年度は年度途中からのセンター設立であったため、まだ年間を通じた本格的な活動はできなかったものの、以下のような成果が得られた。
イギリスで毎年行われている UK-Japan winter school を今年度は幾何と数理物理を中心にして行い、教員や大学院生を派遣した。また香港科学技術大学と連携を新しく締結し、香港科技大-慶應 workshop を行い、やはり教員と大学院生を派遣して、国際的視野を持つ若手研究者の育成のための事業を行った。
韓国の延世大学とは整数論を主題とした Keio-Yonsei number theory workshop を慶應義塾大学で2018年12月に行った。
アメリカのBoston大学と慶應義塾大学との間で行われているBoston-Keio summer workshopについて、2019年度に整数論を主題とするworkshopを行うことを決定し、組織委員会を構成し、アメリカ側と相談して、日米の基調講演者やworkshopの全体像を決定した。センター事業を行うための資金の獲得や、分野横断的談話会についても計画を作成した。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

論文:18件

  • Akihisa Tamura, Designing matching mechanisms under constraints: An approach from discrete convex analysis Kojima F., Tamura A. and Yokoo, M. Journal of Economic Theory 176, pp. 803-833, 2018.
  • 高橋 博樹, logistic写像とHenon写像の力学系, 雑誌「 数学」、日本数学会、2019年掲載予定.
他16件

学会発表:15件

  • Tatsuo Iguchi, A Mathematical Analysis for Water Waves, HKUST-Keio Joint Workshop on Mathematics and Applications, 2018/11/23
  • Hiroshi Shiraishi, Time-varying Graphs by Locally Stationary Haeles Processes, HKUST-Keio Joint Workshop on Mathematics and Applications, 2018/11/23
  • Kenta Hayano, Stability of Smooth Mappings between Manifolds, HKUST-Keio Joint Workshop on Mathematics and Applications, 2018/11/23
  • Ken-ichi Bannai, On the de Rham realization of the polylogarithm for certain algebraic Tori, Keio-Yonsei number theory workshop, 2018/12/3
  • Takaaki Tanaka, Algebraic independence properties of a certain map defined on the set of orbits of the action of Klein four-group, Keio-Yonsei number theory workshop, 2018/12/4
他10件

所員

所員(兼担)

栗原将人 理工学部 教授
厚地淳 理工学部 教授
井口達雄 理工学部 教授
生駒典久 理工学部 准教授
井関裕靖 理工学部 教授
太田克弘 理工学部 教授
小田芳彰 理工学部 准教授
垣村尚徳 理工学部 准教授
勝良健史 理工学部 教授
亀谷幸生 理工学部 准教授
小林景 理工学部 准教授
坂川博宣 理工学部 准教授
白石博 理工学部 准教授
曽我幸平 理工学部 専任講師
高橋博樹 理工学部 准教授
高山正宏 理工学部 助教
田中孝明 理工学部 准教授
種村秀紀 理工学部 教授
田村明久 理工学部 教授
服部広大 理工学部 准教授
林賢一 理工学部 准教授
早野健太 理工学部 専任講師
坂内健一 理工学部 教授
南美穂子 理工学部 教授
宮崎琢也 理工学部 准教授
山本修司 理工学研究科 准教授(有期)
伊藤公平 理工学部 教授
池田薫 経済学部 教授
新井拓児 経済学部 教授
石川昌治 経済学部 教授
桂田昌紀 経済学部 教授
河備浩司 経済学部 教授
戸瀬信之 経済学部 教授
服部哲弥 経済学部 教授
宮崎直哉 経済学部 教授
森藤孝之 経済学部 教授
藤沢潤 商学部 教授
安田公美 商学部 教授
南就将 医学部 教授
鈴木由紀 医学部 専任講師
鈴木新太郎 理工学部 助教(有期)