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2024年6月3日(月)に第51回自然科学研究教育センター講演会(2023年度若手研究者賞受賞講演)を開催します。

金星は、大きさ・密度・太陽からの距離が地球と似ている「姉妹星」とも呼ばれますが、気温分布や大気状態は地球と大きく異なります。しかし、金星は厚い雲に覆われており、内部の様子はよく分かっていません。時間空間的に限られた衛星観測データからその全体像を把握することは難しく、大気大循環モデルを用いた大気運動の数値シミュレーションも試みられていますが、金星大気の運動を正確には再現できていません。

今回紹介する研究では、海洋研究開発機構のスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を用いた金星大気データ同化システムに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」から得られる観測データを加えることで、世界で初めての金星大気の客観解析データ(気象データセット)を作成することに成功しました。数値シミュレーションの不確実性と観測データの間欠性とを補い合う今回の研究成果は、観測データと数値シミュレーションの両方を最大限に活用でき、金星大気の運動を解明する新たな糸口となることが期待されます。

【開催日時】
 2024年06月03日(月)16:30〜18:00予定

【開催場所】
 慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎 シンポジウムスペース

【参加対象者】
 学生・教職員・一般(どなでもご参加可能)

【参加費】
 無料
 ※事前申込必要フォームからお申し込みください。
 ※先着順に120名まで受け付けます。

【主催】
 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター

【問い合わせ先】
 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 事務局 (日吉キャンパス来往舎内)
 〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
 Tel:045-563-1111(代表) 内線:33016
 Office[at]sci.keo.ac.jp

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