事業概要

事業の目的

地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)は、地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした戦略的経営の下、研究活動の国際展開や社会実装の加速等により研究力強化を図る環境を整備することの支援を通じ、我が国全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を推進することを目的としています。

また、「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」では、地域中核・特色ある研究大学に対し、強みや特色ある研究、社会実装の拠点等を核とした研究力の向上戦略の実行に必要となる施設整備を支援する事業です。

参考:日本学術振興会 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)
   文部科学省 地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業

慶應義塾大学の取組

本学では、私立大学として唯一のWPI拠点およびCOI-NEXT本格型2拠点を有します。これらの特色ある拠点群を発展させ、更に智徳の協働で多様な研究拠点を生み出し育む「土壌」を醸成し、学問による課題解決から社会実装までを支援する体制を構築します。それにより学問、特に実学の成果を「未来のコモンセンス」として成就させるエコシステムを確立します。

事業の実施にあたっては、沖縄科学技術大学院大学(OIST)を連携大学、キングス・カレッジ・ロンドン、ケルン大学、延世大学校、ノースウェスタン大学を参画機関に加え、組織的な連携を図ります。

また、「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」において、矢上キャンパスにイノベーション施設(Yagami Innovation Laboratory, YIL)、信濃町キャンパスにインキュベーション施設(信濃町リサーチ&インキュベーションセンター, CRIK信濃町を整備します。これらの施設を土台とし,国内外の社会課題解決やスタートアップを通じた新産業創出に向けた取り組みを実施することで、イノベーションを生み出す大学の機能強化を図ります。

提案概要

実施体制

本学の提案の主要な柱のうち、
-研究フロンティアの開拓と研究の魅力を発信するResearch Showcase の制作
-領域横断プロジェクト創出(Research Development活動
-Ideation & Activation(智の形成と活用) の活動
は、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)がその中心となり取組を進めます。
-研究成果の社会実装への発展(Research Commercialization活動
は、全学的社会実装HUBの体制を構築するイノベーション推進本部が中心的な役割を担います。

それぞれの組織に役割が異なるURAを配置したうえで、いずれも欠くことのできない研究力向上の「両輪」となって、塾長・担当常任理事の下、本事業の運営を行います。

世界から人材を採用し、自然科学に強みのあるOIST は、実学志向の本学が智徳の協働による研究力向上を図り、世界から目に見える形の拠点を形成する上で重要なパートナーです。これまでも豊富な双方向の交流実績があり、2022年8月には両大学間で組織間連携協定を締結しています。

本事業においては共同研究・研究者交流の取り組みを促進する担当者をOISTを配置し、より強固な連携体制を構築します。

実施体制